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この記事を書いた人

株式会社NAVICUS コンサルティングDiv. コミュニティマネージャー/Instagramメディアマスター
富田 明日菜
X(旧:Twitter)・Instagramを中心に、多岐にわたる業界・業種の企業公式アカウント運用アドバイザリを担当。NAVICUSではInstagramメディアマスターとして、アルゴリズム理解に基づく運用改善、コンテンツ企画、制作ディレクション、KPI設計などをリード。
消費財メーカーの9割以上がSNSを運用している現在、SNSはすでにマーケティングの標準施策となっています。
それにもかかわらず、今回の調査では約3社に1社が「期待したほどの成果を挙げられていない」と回答しました。
日々SNS支援に携わる立場として、この結果には明確な構造的背景があると感じています。本記事では、調査結果をもとに、SNSで成果が出にくい理由と、その分岐点について整理します。
要点まとめ
- 消費財メーカーの92.9%がSNSを運用
- 87.1%がSNSをマーケティング戦略上重要と認識
- 売上以外で最も求められている成果は「ブランド認知の拡大」
- 約3社に1社が成果を実感できていない
- 成果の分岐点は「目的(目指す姿)からの逆算設計」
消費財メーカーのSNS運用は“前提施策”になっている

調査では、92.9%がSNSを運用していると回答しました。
さらに、SNSを運用している企業の87.1%が、マーケティング戦略の中でSNSを重要視しています。
SNSはすでに「やるか・やらないか」の“周辺施策”ではなく、“戦略の中核”と認識されています。
SNSが重要視される背景
SNSは、
- 生活者との直接接点
- ブランドの世界観を継続的に伝える場
- 中長期的な関係構築の接点
として機能します。
消費財領域において、ブランド想起を高め続ける場としての役割は大きいと言えるでしょう。

SNSで求められているのは「売上」だけではない

売上向上を除いて最も求められていた成果は「ブランド認知の拡大」でした。「ブランドへの信頼性・好意度の醸成」も含めると、SNSを運用する消費財メーカーの約半数が「ブランディング向上」を成果として求めてSNSを活用している実態が見えてきました。
この結果からも、SNSが短期売上だけでなく、ブランド価値形成の接点として期待されていることがわかります。
それでもSNSで成果を実感できない理由


SNSを運用している消費財メーカーの約35%が、現在のSNS運用において成果を実感できていないことが判明しました。
課題として挙がったのは、
- クリエイティブ制作ノウハウ不足
- 担当者リソース不足
- 効果測定方法の不明確さ
といった実務的なテーマでした。どれも、とてもリアルな悩みです。
本質的な分岐点は「設計」にある
一方で、私が日々ご支援に入るなかで多く見られるのは、目的や評価軸が曖昧なまま運用が始まっているケースです。
NAVICUSでは創業当初から、「目的(目指す姿)から逆算してSNSを設計することが重要」と提唱してきました。
もちろん、技術や体制の整備は欠かせません。
ただ、設計が曖昧なままだと、どの改善が正解か判断しにくくなります。
まず、目指す姿が明確になることで、
- 選ぶべきKPI
- 設計すべき導線
- 優先すべき施策
が整理されやすくなり、改善の優先順位が明確になることで実務的な悩みの解消にもつながります。
現在、「SNSを運用しているものの成果を実感できていない」「数値を見ているが、正しく評価できていない」といった課題を抱えている方は、投稿内容や分析手法を見直す前に、そもそもの目的やゴール設定に立ち返ってみることをおすすめします。
目的から逆算するSNS設計とは
まず定義すべき問い
SNS設計において重要なのは、
- ユーザーからどう思われたいのか
- どのような反応を成功と定義するのか
- それが事業目標とどう接続するのか
を明確にすることです。
これらが定まることで、発信すべきコンテンツの方向性や追うべき指標(KPI)も自然と明確になり、施策に一貫性が生まれます。
フォロワー数といったKPIは“目的とつながっているか”が鍵
例えば、KPI指標としてよく挙げられるフォロワー数も重要な指標のひとつです。
ただし、それが
- ブランドへの信頼
- エンゲージメントの質
- 購買行動への接続
などとどう関係しているのかまで定義されていることが重要です。
ブランドのファン層に近いフォロワーなのか、アカウントに対してアクションを起こしてくれるフォロワーなのか。
数値単体ではなく、“何のための数値か”を定義することが設計の出発点になります。
NAVICUSのSNSマーケティング支援
NAVICUSでは、
- 戦略設計
- KPI設計
- コンテンツ設計
- クリエイティブ制作
- 分析改善
まで一気通貫でご支援しています。
ただ投稿本数を増やしたりクリエイティブ制作を担うのではなく、「目指す姿」の言語化から始め、事業成果に接続するSNS設計をご支援しています。
▼SNSマーケティング支援の詳細はこちら
まとめ
SNSは多くの企業にとって、マーケティング戦略の中でも重要視される前提施策になりました。
しかし、成果の有無を分けるのは投稿頻度や施策数ではありません。
「何を目指すのか」を起点に設計できているかどうか。
この問いに立ち返ることが、成果につながる第一歩になります。
NAVICUSは、「明日が楽しみになる居場所をつくる」というMISSIONのもと、SNSを単なる発信の場ではなく、ブランドと生活者が前向きにつながる接点として設計することを大切にしています。
SNS戦略の整理をご検討の際は、お気軽にご相談ください。
調査について
本記事でご紹介した調査の概要は以下の通りです。
| 調査期間 | 2026年1月19日~1月21日 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査対象 | 消費財メーカーのマーケティング部門の最終責任者(20代~50代の男女) |
| 調査人数 | 241名 |
| モニター提供元 | RCリサーチデータ |
FAQ
A.目的設計と評価軸が曖昧なまま運用が始まっているケースが多く見られます。SNS運用で「何を目指すのか」が明確になることで、改善の方向性も定まりやすくなります。
A.重要な指標の一つですが、「何のためにフォロワーを増やすのか」といったように目的設計との接続が定義されていることが重要です。
A.まずは事業目標を整理し、どんなブランドとして認識されたいのかを言語化するところから始めてみてください。
