この記事を書いた人

株式会社NAVICUS コンサルティングDiv. コミュニティマネージャー/Instagramメディアマスター
富田 明日菜

X(旧:Twitter)・Instagramを中心に、多岐にわたる業界・業種の企業公式アカウント運用アドバイザリを担当。NAVICUSではInstagramメディアマスターとして、アルゴリズム理解に基づく運用改善、コンテンツ企画、制作ディレクション、KPI設計などをリード。


SNS運用に取り組む企業の中には、フォロワー数やリーチは増えているものの、「それが購買につながっているのかわからない」と感じている担当者も多いのではないでしょうか。

SNSは認知拡大のためのツールとして語られることが多い一方で、既存顧客との関係性を深める接点としての役割も注目されています。

そこで今回は、特定ブランドの製品を1年以上買い続けている人を対象に、「ブランドとの親密度が継続購買に与える影響」に関する調査を実施しました。

本記事では、その調査結果をもとに、SNSと継続購買の関係性について解説します。

要点まとめ

本調査から、以下のポイントが明らかになりました。

  • 継続購買ユーザーの約3人に1人がブランドの公式SNSをフォロー
  • フォローしているユーザーの約7割が「いいね」やシェアなどの行動を経験
  • SNSとの関わりを通じて「期待感」「親近感」「信頼感」が高まる
  • 継続購買ユーザーの4割以上がブランドを「生活の質を高める存在」と認識

SNSは単なる情報発信チャネルではなく、ブランドと生活者の関係性を育てる接点として機能している可能性があります。

継続購買のきっかけは「製品価値」から始まる

初回購入の理由ランキング

まず、「1年以上買い続けているブランドの製品を初めて購入したきっかけ」を尋ねたところ、以下の結果となりました。

  • 製品の機能が優れていた(35.7%)
  • デザインや品質が良かった(30.1%)
  • クチコミの評判が良かった(5.3%)

この結果から、継続購買の入口は、製品そのものの価値が主であることがわかります。

つまり、SNSが直接購買を生むというよりも、良い製品体験をきっかけに始まったブランドとの関係をSNSが継続的に支えている可能性が考えられます。

継続購買ユーザーの約3人に1人が公式SNSをフォロー

SNSは既存顧客との接点にもなっている

続いて、「そのブランドの公式SNSアカウントをフォローしているか」を尋ねたところ、

  • フォローしている:30.1%
  • フォローしていない:69.9%

という結果になりました。
つまり、継続購買ユーザーの約3人に1人がブランドのSNSと接点を持っていることになります。

SNSは新規顧客獲得のチャネルとして語られることも多いですが、この結果からは、既存顧客との接点としても一定の役割を担っている可能性が見えてきます。

SNSをフォローしているユーザーの約7割がアクションを起こしている

いいね・シェアなどエンゲージメントの実態

公式SNSをフォローしているユーザーに対して、SNS上で行ったことがある行動を尋ねたところ、以下の結果となりました。

  • 投稿への「いいね」:52.9%
  • 投稿のシェアや拡散:25.5%
  • 投稿への「コメント」:18.6%
  • ダイレクトメッセージの送信:12.8%

約7割のユーザーが何らかのアクションを起こしており、
継続購買ユーザーはSNS上でもブランドと関わりを持っていることがわかります。

SNSが生み出す「期待感」と「親近感」

ブランドロイヤルティを高める感情

では、公式SNSとの関わりはブランドへの印象にどのような影響を与えているのでしょうか。
調査では、SNSとの関わりを通じて抱くようになった感情として、以下の回答が多く挙げられました。

  • ブランドの新しい企画や製品への期待感が高まった(46.1%)
  • ブランドへの親近感が湧いた(40.2%)
  • ブランドへの信頼感が高まった(36.3%)

この結果は、SNSが単なる情報提供の場ではなく、ブランドに対する情緒的価値を高める接点になっている可能性を示しています。

継続購買ユーザーにとってブランドは「生活の質を高める存在」

ブランドロイヤルティの形成

最後に、「そのブランドは自分にとってどのような存在か」を尋ねたところ、以下の回答が多く見られました。

  • 生活の質を高めてくれる存在(41.9%)
  • 生活に欠かせないパートナーのような存在(31.3%)
  • 常に期待に応えてくれる安心感のある存在(30.1%)

継続購買ユーザーにとってブランドは、単なる製品ではなく、生活を豊かにする存在として認識されていることがわかります。

SNSはブランドと生活者の関係性を育てる

NAVICUSメディアマスターの考察

今回の調査では、継続購買ユーザーの約3人に1人がブランドの公式SNSをフォローしていることが明らかになりました。
また、フォローしているユーザーの多くがSNS上でアクションを起こし、ブランドへの期待感・親近感・信頼感といった感情を抱いていることもわかりました。
これは、SNSが新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客との関係性を深める接点として機能している可能性を示しています。

NAVICUSは、かねてよりSNSを単なる発信チャネルではなく、ブランドと生活者が継続的に関係を築くコミュニケーションの場と捉えています。
ブランドからの一方的な情報拡散に留まらず、中長期的にファンとの関係性を育てるため、目指すブランド像の整理から、運用設計、コンテンツ企画、分析・改善まで一気通貫で支援し、認知 → 興味 → ファン化 → 購買につながるSNS設計を行っています。

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調査について

本記事でご紹介した調査の概要は以下の通りです。

調査期間2026年1月30日~2月2日
調査方法インターネット調査
調査対象特定ブランドの製品を1年以上買い続けている人(20代~60代の男女)
調査人数339名
モニター提供元RCリサーチデータ

FAQ

SNS単体で購買が決まるケースは多くありませんが、ブランドへの期待感や親近感を高めることで、継続購買の関係性を強化する可能性があります。

SNSは新規顧客獲得だけでなく、既存顧客との関係性構築にも有効です。本調査でも、継続購買ユーザーの約3人に1人が公式SNSをフォローしていることがわかりました。

フォロワー数だけでなく、いいね・コメント・シェアなどのエンゲージメントや、ブランドへの好意度・期待感などの指標も重要です。

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